CLIENT:芸文堂
SIZE:B6判・並製本 304ページ


前回「西海の覇王」で装丁をさせて頂いた和田さんが自身5作目となる歴史小説「按針と家康」を発行することになり、ありがたいことに今回もカバーと本文のデザインを担当させて頂くことになりました。
三浦按針(ウイリアム・アダムス)といえば青い目の侍というイメージが強く、小説や舞台などで家康のもとで旗本となり活躍するストーリーが描かれてきましたが、今回の和田さんの小説では旗本としての活躍はもちろんですが、晩年に平戸で過ごした姿が生き生きと描かれています。そこでは旗本という重責を終え、かつての航海者に戻ったアダムスがいました。
デザインをするにあたり、和田さんとの打ち合わせの中でやはり航海者のイメージでいくことにして構図も大胆にすることに決めました。作業工程としては鉛筆でのラフから描き込んで鉛筆の線を活かしたままフォトショップで色をつけました。荒々しくもどこか幻想的な雰囲気が出せればと思い制作しました。船はオランダ商館に展示してあるリーフデ号を参考にしています。ちなみにリーフデ号はアダムスが長い航海の末に日本に漂着した時に乗っていた船です。現在リーフデ号の遺構は残されていませんが、船尾に飾られていたエラスムスの木像だけは現存しているそうです。
絵の中で赤い服を着ているのがアダムスでその横にいるのが弟のトーマスです。トーマスは日本に漂着する前に亡くなってしまいますが、ウイリアムが息を引き取る間際にトーマスと航海に出ている幻?を見ます。行き先は本国でしょうか、空にはいつか見た大きな虹がかかっていました。
ロマン溢れる歴史小説をぜひご覧ください。
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